「─理由として」昴×サジータ (11/06月作成)

LSM設定*です。ご注意下さい。

*ツイッターSSで展開している三都カプ設定です。
ロベグリ&昴サジ&マリかえの略。(昴さんは女昴で)
3組ともお互いの関係を知っていて、普通にそういう話をする間柄。それぞれ『うちのが一番』と思っています(笑)
時間軸的には君ある後な感じで、普通に都市間を行き来してるとか舞台寄りの設定もあります。大体、巴里に居ることが多いですが。
キャラはオリジナルと舞台と半々くらいの感じかと。
以上をご理解頂けましたら以下よりどうぞ。

 


 どうしてこうなったのだろうと昴と共に巴里の街に立ちながらぼんやりと思うサジータ。
 「あんま久し振りって感じもしないな」
 「この間、来たばかりだからね」
 しれっとそう言う昴に同行してこの巴里を訪れたのはもう何度目なのだろう。
 三都華撃団の連係強化及び情報や技術提供を積極的に行う為に定例化された会合に、気が付けば昴と二人でサニーサイドの代行として出席する事になっている。
 『そろそろ僕が行こうか?』と乗り気なサニーサイドを『君の手を煩わせるほどではない』と一蹴し、『今回もサジータを連れて行く』と有無を言わさない。
 『サジータさんばかりずるいですよ!』と非難する星組の面々を前に『解るだろう…?』と煙に巻き、二人だけで紐育を発つという訳だ。
 「本当にアンタはすごいよ」
 巴里ですっかり定宿となったホテルリッツの豪華な客室に荷物を置きながらサジータが言った。
 「唐突だな。いろいろ飛ばし過ぎだ」
 サジータの言葉に呆れながら昴が言う。
 「いや、アンタの実行力の事だ」
 「…昴は言った。僕は仕事を効率よく終わらせる最善の方法を取っているだけだと」
 あくまでも私的感情はない。
 公的かつ合理的だと言い切る昴に感心さえ覚える。
 「で。アタシを連れて行くのが最善だってのか?」
 「…そうやって、僕を誘うのかい?」
 微笑を浮かべながらそう言った昴にサジータの頬が赤く染まる。
 「バッ…違うっ。ただ聞いただけだろうがっ」
 「それは残念だ。…僕はいつだって最善の方法しか取らない。それは君も理解してる筈だが?」
 「あー」
 歯切れの悪いサジータの返事に昴が追及する。
 「何か反論がありそうだね」
 「反論はないけどさ」
 「何だい?」
 「やっぱいい。忘れてくれ!」
 何かを言いかけて止めるサジータ。
 「言いたい事があるんじゃないのか?」
 「何でもない」
 明らかに”何でもなく”なさそうなサジータを思案顔で昴が見つめる。
 「…君と一緒に居る為の口実だと言って欲しかったのかい?」
 思い掛けない昴の言葉に図星を指されたのかサジータの体温が一気に上がる。
 「どうやら正解のようだね」
 「何でもないって言っただろっ」
 「全く、君は…」
 呆れたようにため息を吐いた昴に恥ずかしさを振り払うかのようにサジータが言う。
 「何だよ!どうせアタシは自意識過剰だよっ」
 「そうじゃない。僕が何の為にあれこれ理由をつけてそれらしくしていると思っているんだ」
 「仕事だから、だろ?」
 「仕事を理由にする為に決まっているじゃないか」
 「だって、さっき違うって言ったじゃないか」
 サジータにしてみれば訳が判らない。
 仕事だと言ったり、公私混同だと言ってみたり。
 昴はいつもそうなのだ。
 独りで何でも決めて、さっさと行動に移してしまう。
 巻き込まれる身のことなど考えていないに違いないと思う。
 「君のように判りやすくあってみろ。ジェミニたちはともかくサニーサイドに余計な詮索をされる。君はそれに耐えられるのか?少なくとも、僕はそんなのは御免だ」
 「…だったら、言えよ!アタシばかりはしゃいでるみたいじゃないか!」
 そう声を荒げたサジータに扇子を突き付け、ソファに視線を向ける昴。
 「分かったよ…」
 半ば諦めたようにソファに座るサジータ。
 座ったサジータの前に立ち、目線を合わせる昴。
 「サジータ」
 ここで名前を呼ぶのだから狡いと思う。
 「何だよ」
 「僕は君と過ごす為なら手段は選ばない。例え、君を酷く巻き込むことになっても、だ」
 「自覚はある訳だ」
 「当然だろう?僕を誰だと思ってるんだ」
 勝ち誇ったようにそう豪語する昴に思わず見とれるサジータ。
 結局、こういうところに惹かれてしまっているのも事実なのだ。
 「…だな。巻き込まれてやるよ」
 「良い覚悟だ」
 そう笑うと、昴はサジータの頬に手を遣り唇まであと少しのところで止めた。
 閉じていた目を思わず開けるサジータ。

 「…先ずはシャノワールに挨拶に行かないとね。続きは帰ってからだ」
 

 そう不敵に笑った。
 

~あとがき~

と、言う訳で昴×サジータでした。
140SSでは散々書いてますが、サイトではお初です。
まさか、ここにきて大ハマりするとか思ってませんでした(笑)
本当にきっかけなんて些細なものですね(*´∀`)
ちなみに私のVのファーストヒロインはサジで、次が昴さんです。
運命ですね。きっとww

そして、やたらと巴里に来る理由をそれらしく言ってみました(笑)

コメント

  1. 杜一 さんの発言:

    お世話になってますw 普通尺の昴サジ楽しみにしてました(*´ω`*)
    確かに自制心のある昴さんは意地悪ですね。それに振り回されるサジータが可愛いです。
    昴らしいと言えば昴らしいですね、連れ出している理由とかが(笑)
    いい栄養補給になりました!ありがとうございます。
    また自制心の無いスバルを楽しみにしています(*ノωノ)キュン♪

  2. コウヤ さんの発言:

    こちらこそお世話になっておりますw
    昴さんの自制心は多少低めの方が書いてて楽です(笑)
    勿論、意地悪な昴さんも書いてて楽しいですが(*´∀`)
    どちらにしろ、サジータは振り回されてしまうんですけどね!

    ありがとうございました!

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