ロベグリ。お題「深夜の公園・約束する・手紙」

 巴里の高台にある公園。
 深夜だけあって街の灯りも少しずつ消え始めている。
 「─突然何なのだ、これは」
 そう持参した手紙をロベリアに示す。
 「何って恋文だろ?欲しがってたじゃないか」
 しれっとそう返すロベリア。
 「これの何処が恋文なのだ?!」
 そうグリシーヌが言うのも無理はない。
 手紙には『今夜、約束の場処で待つ』ただそれだけが書かれていた。
 「よくアタシだって判ったじゃないか」
 「このような事をするのはそなただけだ。…それに筆跡で判る」
 「愛されてるねぇ、アタシも」
 「か、からかうな」
 「でも、会えたじゃないか。こうして。…だから、此処が約束の場処って事になるな」

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