ロベグリ。

 「そなたには自制心はないのか?!」
 楽屋で迫られながらグリシーヌが言う。
 「あって欲しいのか?」
 そう問い返したロベリアに思わず意表を突かれる。
 「も、勿論だ」
 「ふーん…」
 頷いて体を離すロベリア。
 余りに素直で逆に不安になり、それが表情となる。
 「…自制心が、なんだって?」
 そう口角を上げた。

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