昴&ツタンカーメン。ニューヨーク・紐育より。

 「…君はいつになったら解ってくれるんだい?」
 眉をひそめながら昴が言う。
 「貴様に指図される覚えなど我にはない」
 不機嫌にそう返すとツタンカーメンは杖を昴に向けて構える。
 「指図だって?…君はやはり勘違いをしてるようだね」
 昴も負けじと鉄扇を構える。
 「僕の婚約者に近付くな。─これは命令だ」

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