昴サジ1。

 「それを取るのは僕の役目だ」
 そうサジータの髪留めを取る昴。
 髪が解けてハラリと散らばった。
 「…どうしてアンタの役目なんだ?」
 その問いに不敵に笑う昴。
 「…解らないかい?」
 「いや?」
 肩を竦めたサジータの髪を指に絡ませると昴が言った。
 「…そうすれば、君は髪を解く度に僕を思い出すだろう?」

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