月花。

 微睡んでいるとふと懐かしい馴染みのある気配。
 「…明日帰って来るんじゃなかったのか?」
 目を閉じたままそう言ったら。
 「明日までお前に触れられないのが耐えられなかったんでな」
 そう加山の返事。
 相変わらずだ。
 でも、そんなところが妙に嬉しくて思わず笑ってしまったら、加山に強く抱き締められた。

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