月花。

 「折角、お前が巴里から帰って来たってのに今度は俺が紐育か」
 「これが俺たちの任務だろ?」
 「勿論、承知してるさ」
 そう言った後、大神の肩を抱き寄せる加山。
 「こんな風にすぐにお前に触れられるようになったのに」
 「ああ、もう。早く行け行け」
 照れ隠しなのかそう言った大神に加山は優しく笑った。

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