昴サジ。

 「サジータ」
 「ん?」
 そう呼ばれて本を読んでいた視線を上げると、不意に唇を奪われた。
 突然の事に顔が熱くなる。
 「本当に君は不意打ちに弱いな」
 そう不敵に笑った昴に反論も出来ない。
 「ひ、卑怯だよ。アンタは」
 「それは認めるとしよう」
 「昴…?」
 「僕は卑怯だから君を困らせたくて堪らないんだ」

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