執事昴サジ。

 「で。どうすりゃ良いんだ?」
 バトラーの制服を着て手袋を填めたサジータが言う。
 「そうじゃないだろう?君は執事なんだ」
 扇子で片方の手を叩きながら昴が言う。
 「ちっ。分かったよ。…何か御用はございますか?御主人様」
 恭しく礼をして傅くサジータ。
 「やれば出来るじゃないか。さぁ、どうしようか」
 「顔を見せてくれないか?」
 目の前で傅くサジータの顎に扇子を乗せる昴。
 羞恥心で顔が熱くなるサジータ。
 「…滅相もないです。御主人様」
 そう俯く。
 「へぇ…。君もなかなかだね」
 その様子に低く笑うと昴は椅子から立ち上がって。
 「…なかなかそそられるよ、サジータ」
 耳元で囁きサジータを押し倒した。

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