昴新昴。

 不意に二人きりになった楽屋。
 「昴さん、あの…」
 胸の鼓動を抑えながら昴さんに言う。
 「キスしてもいいですか?」
 一瞬の沈黙。怒られる事を覚悟して昴さんを見る。
 「何だ。しないのか?」
 「え?」
 咄嗟の事に呆けている僕に不敵に笑って昴さんが言う。
 「君がしないのなら、僕が君の唇を奪おうか」
 敗北。

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