ロ花(灰)。

 「ロベリアさん」
 花火の怒る顔が見たくてわざと花火の嫌がる処に痕をつける。
 何度も何度も消える度に其処につく痕は。
 「アタシを思い出して仕方ないだろう?」
 そう言ってやったら。
 「ロベリアさんも消えるその度に私を思い出してるのでしょう?」
 平然とそう返して来たから嬉しくなって喉の奥で笑った。

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