大シー。

 「大神さーん」
 「どうしたんだい?」
 「はい。あーん」
 言われて思わず口を開けると、口の中にふわと甘さが広がった。
 「どうですかぁ?」
 「美味しいよ」
 「あ、大神さん。クリーム付いてますよぅ」
 「え?どこだい?」
 そう言うとシー君は俺の肩に手を置いてそっと唇を重ねた。
 ─どうやらそれはキスの口実。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です