新昴。

 雨冷えに少しの寒さを感じて思わず腕を組む。
 「大丈夫ですか?」
 そんな僕を見て新次郎が心配そうな顔で言う。
 「少し冷えただけだ。気にするな」
 ここ数日暖かい日が続いていたから余計に寒く感じるのだろう。
 「…僕が暖めましょうか?」
 そう僕を後ろから抱きしめた新次郎に僕の思考回路は一時停止した。

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