ロベグリ。

 「少し近過ぎではないか?」
 「離れてもいいけど濡れるぜ?」
 ロベリアの差す傘に二人で入って歩く。
 「ほら、肩が濡れてるだろうが」
 そうグリシーヌを引き寄せるロベリア。
 「あ、ああ。すまぬ」
 ふと見るとグリシーヌを庇っている所為かロベリアの方が濡れている。
 「…もう少し此方に寄れ」
 「ん?…悪い」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です