ロ花(灰)。花火視点。

 意外と子供染みた其処に惹かれたのかもしれない。
 「何だよ?」
 故意につけられた首筋の朱い痕。
 「で?」
 全く悪びれていないその素振り。
 それはきっとグリシーヌへの何度目かの牽制。
 「でも、アンタはアタシを突き放せないさ」
 挑発的な態度に微笑んで返す。
 「さあ、それはどうでしょう?」

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